2009夏 札幌-石垣-竹富島2



さて
散歩から帰ってきたら
もうすぐ夕飯の時間
6時
すでに秋の訪れを感じる
札幌とはちがって
まだ外は明るい

まったくの家庭料理
かすかに沖縄らしいのは
冬瓜と豚の煮物くらい
だけどうまい
親戚のうちで
飯を食っている風情
リラックス

家庭料理に見えて
地元にこだわっている

山の中の温泉宿で出る
「刺身」に比べたら
こっちのほうが断然いい

車エビは竹富で養殖している
まぐろはここら辺で釣れる

オリオンビールは
外の自販機で自分で買おう
一組にひとつ泡盛がつく
それで相席の人との
話の糸口ができる

廻りを見渡すと20人以上の人がいる
この小さな宿のどこにいたのか
一人旅の人が多い
みな他の人とどのように
つながればよいのか
見計らっている
泡盛をきっかけに
関係をつくる人もいるし
関係ない人もいる


腹がいっぱいになったところで
ゆんたく場で顔見知りになった人たちが
「西桟橋にいきませんか?」
そう声をかけてくれた。
ついてく

西桟橋

竹富島は珊瑚でできた島
田んぼができない
竹富の人は田んぼができる西表島に
船で通って米作りをした。
そのときに使っていた桟橋
向こうに西表島


えりまき?
海へび


日の入り
今朝、札幌から来たとは思えない
もう何日もここにいたような
そんな錯覚をする


夕日を堪能していたら
一同とはなればなれになってしまった
まっすぐだと思っていたら
まっすぐじゃなかった
街がどこも同じように見えて迷った
同じように迷っている人と
宿をさがしてようやく帰れた



日もとっぷり暮れて
いよいよ
「アンガマ」
かみさんいわく
「それを見なけりゃ意味がない」
とまで宿の人にいわれたらしい
どんなものなのかまったく知らない

とにかく旧盆らしい


宿のおばあが連れて行ってくれる
集落中に音楽が響き渡る



一軒目
庭はこのためになんもない
たくさんの音楽と踊り
レパートリーゆたか
厳かではなく
楽しい感じ



一時間半
踊る踊る
死んだ人と
久方ぶりに
あえたということを
楽しもうと
一心で踊る

最後はカチャーシー
村人も旅人も
踊る
そして主人のご挨拶



踊り子たちは次の家に移動
いっしょにみんな
ぞろぞろついていく


そしてまた踊る
ここでは主人が三線を引く
来ている人たちすべてに
泡盛が振る舞われる
太っ腹
踊りは続き
やがてお約束
最後
カチャーシー

「アンガマ」とは何か?
それは
また今度


2009夏 札幌-石垣-竹富島1

かみさんが一生懸命企画した旅
どこに連れて行かれるのやら
まったくわからないまま
朝6時札幌出発
うへ!朝早い。
午後2時過ぎ石垣着
日本の端から端まで
約8時間とすこし
うほ!
予報に反して
天気晴朗


石垣空港はローカル色満点
なつかしい感じの空港
と、おもいきや
那覇からの到着便だけで
一日20本以上
てことは40本以上の飛行機が行き交う
あなどれない空港

その空港から
離島ターミナルまでは、
バスで。
200円。
タクシーよりバスが
いい

バスの方が
気持ちが
島時間に
切り替わる

離島と言っても
石垣は充分都会

市街地に隣接する
離島ターミナルから
今日の泊地
竹富島の他
小浜島
黒島
西表島など
高速船が入り乱れて出航する
これまた
あなどれない港

竹富島行き高速船
船はだいたい20分ごと
どんどんでる
離島というイメージが
どんどんなくなる
ただ波が高いと全滅なはず



船?特急列車?
で、あれよあれよで10分で到着

今日の御宿
小浜荘 到着
港から送迎あり
車で5分ほど
とはいえ
港から歩こうなどと
思わない方がいい
結構距離がある。

赤瓦が

いい

宿の人から
シークァーサージュースを
ごちそうになりながら
ゆんたくするテーブルで
宿帳に記入。
基本的にはほったらかし
そういう
「のり」
みたいなものには
すぐなじむ
早朝札幌から
でてきたばかり
とは思えない感覚になる


部屋は
(写真なし!)
寝るには十分
親戚のうち仕様

まあ

いい

荷物を置いて
さあ
と思ったところで
スコール








うーん
竹富

いい
すごく
いい

さんごのかけらで出来た道は
水はけも
いい

さんごのかけらとは
言い換えれば
さんごの死骸
さんごの死骸を
踏みしめながら
じゃりじゃりと

塀もさんごの死骸が
熟成されたもの

ぜんぶさんごだから
色あいが
これまた
いい


シーサー
かわいらしい作り
わざとかわいく
作っているわけでは無い
模様



いい

いいとしか
いいようがない




竹富島は
高低差がないので
集落を俯瞰する展望台がある
いつも並んでいるのが
たまに傷




途中から集落を俯瞰
奇跡


2009夏 おまけ神戸


パリ、ポンピドーセンターに
串焼き進出?



元町高架下商店街の裏路地。
松山から札幌に戻る時、
神戸に立ち寄る。


2009夏 京都

札幌から実家のある松山に帰る途中、
京都に立ち寄る。
一泊だけなのでコンパクトに
かみさんが見つけた御宿、
格安!京都ロイヤルホテルのある
河原町三条上ルを中心にぶらぶら。


ぎりぎりのスペースでも街に緑を提供。
こころいきが
いい


すずしげなのれん。
季節ごとにのれんを替えるのも
大変なはず。
その手間をいとわないのが
いい
モチーフは祇園祭のちまき?


竹でできたのれん
からからと音もすゞやか
音を楽しむ姿勢が
いい


のれんからも感じる
そんな京都のもてなしの心を
感じるにはホテルでなくて
やっぱりこういうとこ。
あちこち飲み食いして歩き回らなければ、
ここは手の届く範囲か。
片泊まりの宿もなかなか味わい深いものがあるが、
料理旅館にも泊まってみたいもの。


昼めしを食べたばかりで
おなかいっぱいだったので
購入は見送り。
かみさんが
写真を撮っておけという
「はらドーナツ」
どうやら神戸の店らしい
御幸町通六角下ル
伝統の街だけどどんどん店は変わる
「いい変化」はいい




で、すぐにやってきた翌朝。
昨晩、しったか夫婦は
京都上級者御用達の餃子屋に行って失敗。
こんなことなら「王将」にいけばよかった。
「王将」は京都生まれらしいが、
とにかく早くて安くて
いい
何よりほんとの京都の姿が見えて
いい

朝はガイドにたくさん書かれていることから
鉄板であろうホテル近くのスマート珈琲店へ

フレンチトーストなど家で食えると
思ったら大間違い
う・ま・ひ
かみさんいわく
「揚げている」
とのこと

おばさんの客あしらいのうまさが
いい
我々も含めて観光客だらけというのも
京都のほんとの姿
そこがまたいい

スマート珈琲店
寺町通三条上ル
アーケードの中






どこで探したのか
かみさんが
京町家を期間限定で
公開しているとのこと
新町通六角下ルへ
地元での情報収集は重要。

にしても間口が結構ある。



ここでものれんが涼しげ
すだれや障子、敷物も
夏用というのがあって、
思いのほか家の衣替えは
場所も労力もかかるらしい



光が中庭を通して入ってくるというより、
光る中庭をみるというのが
正しい解釈のような



うーん落ち着く



この下駄。
なんとシンプルな
というより
原研哉のいう
エンプティーか
いい
正直履いて帰りたかった。



奥の庭
奥庭、中庭、二つの大きさの違いで
風をおこす



二階からのながめ
いい



楽しんでいる。
うーん、いい



奥さんが喜びそうな
とても明るい台所
通り庭。
40名の食事を作る能力があるとのこと。
それからしても町家がただの家でないことは明白。



台所に併設の
神棚団地で
旅の安全を祈願して
「無名舎」を後に






「無名舎」に見入っていたら
すでに昼

京都名物?ぶぶ漬け
ん・ま・ひ
特にうなぎの佃煮
まさにさらさら

京都の飯は
さらさらと
ごってりの
コントラストを楽しむべき

味だけでなく
ロンドンでパンクが生まれたように
伝統とアバンギャルドの
コントラストを
京都には感じる

丸久小山園
茶房 元庵
西洞院御池下ル



茶房の庭で見つけた小石
なんだろう?






と疑問を残しつつ
ホテルに預けてある荷物を取りに
姉小路を東へてくてく歩く


途中かみさんの足が止まる。
写真を撮っておけと
お菓子屋さんだそうだ。
飯を食ったばかりなのと、
実はこのあと目指すべき店があってパス。
やっぱり歩いて店を巡ることができる環境は
最高にいい

シトロン
姉小路室町西入ル





そのまま姉小路を東へ
途中で見つけた手ぬぐい屋
これも元は町家なのだろう
むかしのものを上手に使う姿勢が
いい



手ぬぐいといっても
伝統的な柄だけではない
看板になっている手ぬぐい
なるほど
いい

RAAK
室町通姉小路下ル







さてだいぶ歩いて目的の店へ
前々から通りがかっては
気になっていた所

太極殿本舗 喫茶 栖園

実は名前もよくわかっていなかった
なぜなら読めなかったから
「せいえん」
「芝田」かとも思ってた。
入る。

六角通高倉東入ル

ここものれんがいい。
朝顔


小さなのれん
波なのか風なのか


庭。
いい。
こけの緑の鮮やかさがいい。


名物「琥珀流し」
名前がいい。
名前に負けず
うまいのも
いい


氷食いの私は
梅酒のかき氷
白クマみたいな形が
いい

そして氷のかき具合
最高にいい

京都は暑いだけあって
氷に対するリスペクトがある
札幌じゃこうはいかない

れーすかんという菓子と
形がいい盆菓子を
土産にかって


さて松山に向かいましょうか。

いわずとしれた京都駅
駅のダイナミズムが全体で感じられて
いい




松山行きの高速バスは
八条口側
京阪ホテル前から出発
今度はゆっくりと
暑くない時期に